2014年5月15日木曜日

経過57日目・・・痔瘻根治手術(2014年4月上旬) 完治

2014年5月10日 術後57日目(通院日) 痛み:無い 出血・浸出液量:なし

3/14の手術から本日をもって、先生より完治宣言をいただきました。
実際は前回の通院時に行った、硝酸銀塗布処置から2日後には浸出液も出なくなり、術後の経過45日目くらいでほぼ完治状態になっていました。

シートン法の方が適している手術箇所も有るとは思いますが、シートン法の場合はまだまだ縛って緩んでを繰り返すでしょうから、私の場合は改めて切開解放術で良かったと思います。

現時点で排便時の違和感は無いものの、おならの出方がチョット変わったかなあという感覚はある物の、自転車やバイクに乗るにもトレーニングをするにも以前と何ら変わり有りません。

このblogでは今後手術箇所に何か起きない限りはこれで終了です。
肛門周囲膿瘍にかかってしまい、痔瘻の手術となってしまった方への参考になれば幸いです。


参考データ
肛門周囲膿瘍から完治までに掛かった費用:約7.5万円
痔瘻根治手術から出勤できるまでの療養期間:約10日(入院なし)
痔瘻根治手術から完治までの日数:約45日
痔瘻根治手術を行った病院:専門クリニック
医療保険手術特約:支払い可(契約によるので確認を!)

2014年4月11日金曜日

経過42日目・・・痔瘻根治手術(2014年4月上旬)

2014年4月25日 術後42日目(通院日) 痛み:無い 出血・浸出液量:小(中綿ガーゼ半サイズ1枚)

術後1ヶ月経過頃には痛みも違和感もなく、浸出液の量は変わらない感じで少量出続けている感じが続いていた。術後6週間を経過して完治宣言を期待しながらの通院。

まずは問診で、特に異常が無い確認から。浸出液は変わらない量が出ていること以外、異常ないですと伝えてそれは仕方が無いので患部をとりあえず診てみましょう。とのこと。この診察台も何回目かなあ。今回の処置は綿棒持ってきてと看護師さんに言っているので、違う処置の様子。

肛門鏡を入れられて診察すると経過は良いですが、より速く直すために一度お薬塗りますねとのことで、特に痛みもない薬を塗布されて終了。説明で塗布した薬は硝酸銀とのことで、一度患部を焼いて治りを早くしましょうという処置でした。

もしかするとピリピリ痛むかもしれませんが、それほど痛くなることはありませんのでという説明と、次回は2週間後と言うことで今回の通院は完了。次回で完治宣言かなぁ。

ちなみに硝酸銀塗布後の1回目の排便で、術後見覚えのある、筋状に鮮血の入った排便が出たくらいでそれほど違和感は無しでした。

2014年4月9日水曜日

経過21日目・・・痔瘻根治手術(2014年4月上旬)

2014年4月4日 術後21日目 痛み:ほぼ無い・違和感程度 浸出液量:小(中綿ガーゼ半サイズ2枚)

オペからちょうど3週間、ガーゼは日によって1枚で済む日もある。

手術後初めて車の運転をした。
客先まで片道1時間、多少違和感はあるものの無事に往復することができた。これならある程度のドライブももう出来るという自信に繋がる。

夜には映画鑑賞にもチャレンジしてみた。
自宅から片道10分の距離を125ccのスクーターで移動するも、着座姿勢にまだ結構違和感が残る感じ。買い物程度は大丈夫だろうけど、30分程度の中距離走行は控えた方がよさそう。

映画館のシートは革張りで、体が沈む感じはそこそこ。
多少違和感を感じ始めたらおしりを左右にずらせば特に痛くなるということもなく鑑賞出来るレベル。

次の目標はスクーターでの通勤(40分程度)かな。
着座姿勢での筋トレ、1000ccのロードバイク運転はもう少し先になりそう。
日に日に良くなっていくのが体感出来る。

2014年4月2日水曜日

経過18日目・・・痔瘻根治手術(2014年4月上旬)

2014年4月1日 術後18日目 痛み:小~ほぼ無い 出血・浸出液量:小(中綿ガーゼ半サイズ2枚)

今日からスポーツクラブへ復帰。

まだ激しく運動し始めるには早いみたいだけど、社会復帰のため(というより自分自身のやりたいことのため)に、リハビリとして運動を開始。クロストレーナーで負荷を掛けて60分歩く。

開始後25分経過位から痛さで笑っちゃいそうだけどガマンガマン…。

LifeFittnessの強度が25段階調整出来る有酸素トレーナーで、普段はLV5から初めて5分経過するごとに5ずつ上げ、25分経過後からは最大負荷のLV25を35分続けるのがいつものパターンだけど、LV15位で続けてみる。

25分経過後くらいから仙骨の内側あたりに痺れるような鈍痛とも疝痛とも取れない痛み。
我慢して10分位そのまま続けていると感じなくなってきたのでLV13~20位を痛さに併せて上下させて継続、最後の10分は最大LV25でスパート。

ウエイトトレーニングは、まず座って力を込めるという行為がまだ出来ないので腹筋と腕立てのみ。腹筋も結構キツイ。

自宅に帰ると臀部に違和感アリアリです。
ウエイトトレーニングは来週もまだ厳しいかもなあ。

2014年3月31日月曜日

経過15日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月29日 術後15日目(通院日) 痛み:小 出血・浸出液量:小(中綿ガーゼ1日1枚)


仕事へ復帰して1週間が経過。堅いイス、長時間の移動、立ち仕事をしていると痛くなるので、クッション付きのイス仕事以外はなかなかツライ。円坐が欲しくなる気持ちがよくわかるが、低反発クッションの普通の座布団でも効果はあるので、座布団必須。

打ち合わせ時がつらいので、いつでも痛み止めを飲める状態にしておいた方がいい。
少し気温が上がってきて暑いと思うけど、ワイシャツの一番下に貼るカイロをつけて患部を温めるようにはしている。コレをやっておくと痛みが違う気がする。

浸出液は排便が無ければカスッカスな状態なので、だいぶ傷口が埋まってきている実感がある。排便後は割と量が出るので広がってしまうと傷口が裂けちゃうんだろうなあ。

通院時は術後初めてじっくり肛門鏡を入れられて観察されたが、さすがに痛い!
1週前はそこまで広げて見なかったのに・・・。
経過は順調のようで、今回はアクトシン軟膏という塗り薬を処方された。

問診時に
「うーん、治り具合は早いんだけど、塗り薬出すにはまだちょっと早いんだよね。塗り薬は傷口を早く治す薬なんだけど、次回10日後くらいの通院でその時にしようかな。」
「(早く治したかったので)自分で5日後くらいから使ってみたいので、今日処方していただく事はできますか?」
「いいですよ。今日から使って貰っても構いませんよ。今週から軽い運動と少しのお酒なら飲んで構いません。」

とのこと。
アクトシン軟膏は血流を良くすることで傷の修復を早めるらしい。
体質的に酒は飲めないが、2週間スポーツクラブに行けなかったので、運動が出来るというのはありがたい。

「運動レベルは、自分自身の痛みと調整しながらという感じでいいですか?痛くならない程度にという感じですよね?」
「そうですねー。力をグッと込めるトレーニングは括約筋を使うので、気をつけて少しずつで。」

と言うことで、今週から中程度の有酸素運動は始めようと思います。
ウェイトトレーニングはもうチョット先かな。

なお「痔瘻根治手術」は医療保険適用(ソニー生命は10倍)となるため、手術代と検査費くらいは医療保険から戻ってくる事になりました。これはありがたい!

2014年3月25日火曜日

経過10日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月24日 術後10日目 痛み:小 出血・浸出液量:小(中綿ガーゼ1日2枚)

本日より初出勤。病状もだいぶ変わりないので、今後はトピックがある時のみ更新することにします。

術後初出勤にもかかわらず、電車人身事故で大混乱状態。満員で押しくらまんじゅうに耐えられないことが予想付いたので出勤時間はずらすことにした。

勤務場所での問題点はウォッシュレットがないこと。これはハンディウォッシュレットを購入して対応する事にした。ハンディウォッシュレットは当然水道水を使うのだが、温める機能はないので冬場の水はかなり冷たい!お湯を足す必要があるのが多少面倒ではあるが、使わないよりは遙かにいいのでウォッシュレットがない方は必携です。

長時間の着座は本当に久しぶりなので8時間座ってられるかが心配だったが、朝は痛み止めを服用、その後はやはり15:30頃から痛み始めて帰る時間頃には結構痛い。明日に響きそうだし、ずっと座ってる状態だと血流も良く無さそうだから治りにも影響しそうだなあ。

ここでいったん、痔瘻の手術(シートン/切開解放)と自宅療養と入院の違いについて考えてみる。


痔瘻手術(くりぬき除く)
・シートン 低侵襲だが治療期間が長いため不快感が続く。においやゴムが切れるトラブルも。
・切開解放 侵襲領域が大きいため予後がキツイ。完治までが早い。場合により入院も。

どちらもメリットがあるので、短期間で一気に片付けるか長期間じっくり行くかはそれぞれの考え方で、私はスポーツクラブのトレーニングをしたりバイクに乗るので早めに完治する切開解放で良かったと思っている。まだ完治してないけど!


療養方法
・入院 食事を準備する手間が不要。痛み管理を任せられる。費用が掛かる。
・自宅療養 主治医との連絡手段確保が出来ていれば時間管理が全て自由だし、入浴も自由。

術後の食べ物は基本的に元通りなので食事管理という考え方はあまりいらず、食事提供有無だけを考えれば良いと思う。自身で用意するのは術後1日目まではかなり厳しいので、一人暮らしは入院がお勧め。医療保険に入っていなければ入院費より3食出前の方が安いので、保険有無で判断しても良いかもしれない。

個人的には朝晩30分以上の腰湯が、早い回復に繋がっていると考えているので自宅療養を推したい。

と言うことで、これから手術する方には参考にしていただければと思います。ちなみに私が手術した病院はこちらでした。こちらの先生はなるべくシートンはやりませんと言っていたので、シートン希望の方はお勧めしません。(どうしてもお願いすればやってくれるかもしれない)

2014年3月24日月曜日

経過9日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月23日 術後9日目 痛み:小 出血・浸出液量:目に見えて浸出液量が減ってる

明日から出勤。

少し長めの距離を動いておかないと、通勤が出来るかわからないので試しに倍程度の長さへ散歩を変更。玄米の精米をしに行くことにした。片手で5kgの米を持っていると、さすがに置くがツーンと痛くなるので持ち手を変えながら精米散歩を試したが、動けなくなるほどではない。

明日から朝の腰湯が出来なくなるのかと思うと若干不安も残るが、日に日に良くなっていくのは実感出来ている。

術後、初めて痛み止めを飲まなかった日になった。
明日どんな顔して出勤しようか。

経過8日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月22日 術後8日目(通院日) 痛み:中小 出血・浸出液量:目に見えて浸出液量が減ってる

今朝も寝起きのひりつくような痛みはない。全体的に峠を越した気がする。

咳・くしゃみ・鼻をかむ時に力が入ってしまい、非常に痛む状況が続いていたがそれもなくなった。自由に鼻がかめるのは非常にありがたい。くしゃみも今まではどうにか止めようと我慢していたがそれもいらない。

ここ2日間ほど続いていた、針を突き刺すような痛みも消えた。痛み止めも必要無いくらい。

通院日なので検査があり、もしかして抜糸になるかもしれないと思ったので、通院前に痛みだけは飲んで検査に立ち向かう。

「こんにちは、具合はどうですか?」
「まだ汁気は出ますが、驚くほど良くなりました。」
「完治までは40日程度掛かりますから、出るのは仕方がありません。痛み止め飲んでます?」
「ほとんど飲んでません。」
「前にも言いましたが、痛かったら飲んで良いんですよ。」
「いえ、痛みも殆どないんです。排便時に片めのが出ると、後々までズキズキ痛むんですがそれ以外は痛み止めが必要な痛さはありません。」
「え、本当ですか?まだ1週間で考えられない。今日はちょっと中も診てみましょう。」
(患部診察。さすがに痛い)
「治り具合の形も良いです。台形型に肉が付くと治りが遅くなるのですが、ちゃんと平らに形成しています。」
「抜糸はいつ頃ですか?」
「解ける糸を使っているので抜糸はありません。これ以降の処置はなく、傷が埋まったら完治です。糸も既に部分的に切れ始めてます。順調なので、次は1週間後ですね。」
「ありがとうございました。」


もしかすると針を刺したような痛みは、縫合痕が痛んでたんだけど糸が切れて楽になったのかな?という気もします。

いずれにせよ、週明けから出勤はしなければならないような状況が確認出来ました。

2014年3月22日土曜日

経過7日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月21日 術後7日目 痛み:中小 出血・浸出液量:目に見えて浸出液量が減ってる

まずこの日の寝起き、ひりつくような痛みがほとんど無い!
朝から痛み止めを飲もうという気にもならないほど、痛みが無くなっている。2日前からの針を突き刺すような痛みもない。

それに反して、排便時の痛みが強くなっているのが気になる。排便後はズキズキ痛くて痛み止めを飲まざるを得ないし、あまり身動きが取れなくなるのが困った。出来れば先に痛み止めを飲んでおきたいけど、催してから飲んでも間に合わないんだよなあ。

浸出液は量が昨日よりは多少増えたが、質も変わっていてだいぶ濃い感じ。

散歩は買い物含め、近所をゆっくり30分ほど。困ったことに20分くらい経過すると痛みが出てくるのが今後の課題か。抜糸すると多少良くなるのかな?

日に日に回復しているのを実感する。

2014年3月21日金曜日

経過6日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月下旬)

2014年3月20日 術後6日目 痛み:中 出血・浸出液量:減少傾向

この日の前日から、痛みの質が変わってきた。
今までは肛門周囲全体が「ズーン」と痛くなる感じだったが、昨日夕方から「ズキーン!」という皮から肉まで針を貫かれたような、特定箇所の痛さ。

1度ごとに襲ってくる痛さの時間がズーンの方が長いけど、ズキーンは瞬間的にピークの痛みが襲ってくるのでかなりつらい。ただ、痛さを感じる回数はだいぶ減ってきた。また、寝起きのひりつく痛みがかなり消えていて、快方に向かっている実感を感じる。実際に痛み止めを飲む回数が、我慢して飲まないのでは無く自然な回数で2回まで減っている。

今日は雨が降っており、うちのマンションの玄関はかなり滑りやすいので、滑った拍子に力んでしまうとかなりの痛みを感じることが予測されたので、1日家から出ないことになってしまった。排便痛は昨日よりはない。

効くか効かないかは定かで無いが、早く直すために以下のことを実践している。

・寝起きの腰湯
・入浴は長めに
・ヨーグルトを1日1パック(便通対策)
・患部を暖める貼るカイロ(痛み対策)
・手術前から葉酸摂取
・手術後はグルタミン、ビオチン、葉酸、ビタミンB群、DHAの摂取
・少しの時間で良いので散歩(便通対策)

普段からトレーニングしているのでサプリもよく飲んでいるが、とにかく皮膚再生に効きそうなサプリを飲むようにしていて、葉酸はヨメ親友のご主人がお医者さんであり、義父のガン手術前に「葉酸摂っておくとイイヨ」と言っていたので実践した。

効き目があるのか?といわれれば明確な答えは出せないが、痛みを抱える期間は出来るだけ短くしたいし、トレーニング復帰も早くしたいのでワラにもすがる思いだ。

2014年3月19日水曜日

経過5日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

2014年3月19日 術後5日目 痛み:中 出血・浸出液量:目に見えて浸出液量が減ってる

今日も朝はヨメの出勤で目が覚めたので、痛みで目が覚めるということにはならなかったが、相変わらず寝起きの患部ひりつき感は変わらない。

今朝も腰湯から始めようと浴槽に湯を張り、入浴しようと中綿ガーゼを見ると明らかに浸出液の量が少ない。昨日からふさがり始めたか?という兆候が見られたけど、本格的に再生が進んでいるのかもと期待できる。

ただ水曜日は毎週楽しみにしている、スポーツクラブのエアロビクスのプログラムがあるのだが、当然行けるワケが無いのが残念だ。

午前中は録画していたTVを消化して、午後は駅の反対側へ散歩に出ることにした。ただ散歩前に排便があったが、術後今までで一番痛みを感じた排便で、あまりの痛さに笑っちゃう感じ。ここ数日の中で一番太かったからだと思う。

散歩先についてはここ2-3日の距離の倍以上になるので若干不安はあるが、体重増加が気になるのと動かした方が良いのかなと言う勝手な思いもある。

ついでに、手術痕が良くなったらクロスバイクを買おうと思っていて、いろいろなお店を回ったけど一番面倒見の良さそうだったお店が駅反対側の自転車屋で、買おうと思っていた自転車が残っているか様子を見に行った。

自転車は残念ながら売れてしまったようであるが、話を聞いてみると仕入れて前の表示価格で売ってくれるらしい。その話を聞くまで、他のお客さんの対応後だったのだが、立ちっぱなしで10分弱待たされ痛みがぶり返してきたので、やはりまだ30分程度が限界かもしれない。

歩いた時の痛み方が突っ張るような感じなので、もしかすると縫った部分が突っ張って痛くなっているのかなあという感じもある。

痛みが少しだけ減ったり、浸出液が減ったり、少しずつ良くなってきている感は実感できているが、来週週明けから出勤できるかどうかはまだ自信が無いのが本音だ。

経過4日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

2014年3月18日 術後4日目(通院日) 痛み:中 出血・浸出液量:浸出液多量

この日の目覚めはヨメの出勤で目が覚めたので、力んだ痛みで目が覚めたワケではなかったが、相変わらずひりつく不快な痛みは変わらない。これは浸出液でかぶれてる痛みなのだろうか?

また、浸出液の質が変わった。
今まではサラサラ系の浸出液だったが、一部分が塊の様になってる。皮膚をけがした時にバンドエイド等で養生していると、皮膚の再生前に膿のような白いプニプニ状の皮のようなものが出来るが、あんな感じだ。傷口がふさがり始めたのかもしれない。

この日から朝起きた後、患部を洗い流す意味も含めて腰湯に浸かることにした。
入浴は痛みを忘れさせてくれるし、かぶれが痛みの原因なら多少効果があるかもしれない。なるべく長めに時間を取ってゆっくり浸かる。

今までせっかくトレーニングで体を絞ったのに、見た目で明らかに脂肪が付いていたので体重計に乗ったら絶句した。

大腸内視鏡検査後:87.5kg
術後4日目:91.5kg

内視鏡検査で下剤を飲んで体の中をすっからかんに下としても、1週間経たずに4kg増だ。体脂肪率はさほど変わらなかった。昨年7月から毎月体重が減っていたのに、増加したのは初めてだな。

体重増加を見て、痛みは伴うが少しさんぽをするように心がけることにした。
痛みは昨日と変わらないので段差をまたがず、買い物程度は出来るようになりたい。

午前中はクリーニング店と駅のコンビニへ雑誌を買いに行き、お昼ご飯をぎょうざの満州でお持ち帰りチャーハン購入。午後は通院と、20分程度の散歩。これだけでも腸の感じが違い、便意が出てくれるので助かる。

ちなみに術後から便通をよくするために、毎日1日1パックの450gヨーグルトを食べるようにしている。

通院で待合室には2人、一人おばちゃんが呼ばれて直ぐに高校生くらいの次が呼ばれた。前の人は内視鏡検査か?

高校生くらいの男子が入った後、診察室からは「あー、膿んでるねー。膿を出さないと良くなりません。」「・・・痔瘻が・・・(云々)」という声が聞こえて来たので、これから切開排膿か、と思っていたら直ぐに出てきたので、多分もう自己崩壊していたんだろうな。

次ぎに呼ばれて中に入り患部を見せると順調で、中に詰めてるガーゼを取ることになった。
傷口に張り付いてる乾いたガーゼをペリペリ剥がすと痛いのはわかっているので、今回も痛いんだろうなあと思っていたが、ガーゼが完全に浸出液で濡れていたので「ツルン」という感じで取れてしまった。

先生は「どうですか?良くなってきました?」と聞いてきたので「一進一退ですね・・・」と返すと笑って「一進一退ですか、そうですよね。」と返事。

気になっていた事が一つあり、どれくらい切ったのかを聞いてみた。
長さにすると肛門出口から腸に向かって4~5cm、幅は5mmくらい。そこからあの砂肝大の腫瘍をぐりっと切り取ってるから、深さは2~3cmくらいか。(腫瘍の向きがわからないが)

「写真撮っておけば良かったですね。撮ってないんだよなあ。今から撮りますか?」

えっ!まじで?こんな状況で肛門鏡入れたくないのと、キズが開いたらどうすんだ!と思い、返事は力強くNo!と返しました。

もう一つ気になってた事があり、以前から排便後に鮮血で便器を真っ赤にすることがたまにあったのだが、これは今回摘出した内痔核のせいなのか?についてはYesで、今後はそういうことは無いだろうとの事。

ちゃんと一つ一つ質問に丁寧に答えてくれるので、安心出来る。問診が終わった後は手術患者がいたらしく、慌ただしく手術室へ消えていった。

経過3日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

2014年3月17日 術後3日目 痛み:大 出血・浸出液:出血量は少なくなり、浸出液が多量

この日の朝も、変わらずに痛みで目が覚める。

朝起きた後のひりついた痛さが非常に不快で、昨日の痛みのなさに比べて今日は寝起きから非常に痛さを感じる日だ。

ヨメが気遣って別室で寝てくれているので、昨晩僕が夜更かししたため、ヨメが寝ている部屋に置いてある中綿ガーゼを寝る直前に変えなかった事が痛みの原因の一つであろう。寝る直前の痛み止めとガーゼ交換は必須であることを認識する。

なお傷口からは浸出液がほとんどで、色づけ程度に血液が混じっている様子。

この日は朝から痛み止めを飲み、1日4錠にならないよう調整して3錠で納まるよう、少し痛いのを我慢して時間をずらして摂取。今日か明日通院の日だが、薬の残量調整をしたいので今日は痛いのを我慢して明日通院することにした。

この日から少し便が堅めになったからだと思うが、排便痛を感じるようになった。
術後1度目の排便でこれくらいの排便痛があると、なるべく排便しないように我慢してしまう人がいそうだ。先生がこれから一番気を遣うのは排便コントロールだと言うことがよくわかった。

入院せず自宅療養を選べるのは、病気に理解ある家族が合ってこそ出来ることでヨメに感謝。
一人であったらとてもではないが、自宅療養は無理だったであろう。

経過2日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

2014年3月16日 術後2日目 痛み:中 出血・浸出液:多量

朝は相変わらず、寝返りか何かで肛門の痛みを感じ、それに反応して力を入れてしまい、さらなる痛みで目が覚める。

痛さの感覚が手術当日は超強力クランプで挟まれた様ないたみだったが、昨日は普通の強力クランプで挟まれた様な痛み、今日はひりつくような痛みに変わってきた。

痛さが徐々に薄れ始め、この日は痛み止めのボルタレンも2錠で済むくらい快調だったため、15分程度さんぽしてみた。

歩道と車道が段差になっている部分を降りようとすると痛み止めを飲んでいてもかなりの痛みを感じるので、まだ階段昇降は出来なさそう。歩く速さは普通の人の半分程度か。人混みの中を歩くことや、子供が近くを走り抜けるのが怖い。

徐々に人間らしい生活を取り戻して来つつあるのがわかるが、肛門周囲膿瘍が2ヶ月近くQOLを低下させる事がよくわかった。

15分程度のさんぽでも気晴らしには良く、動ける範囲で毎日少しずつ動いていこうと思う。
排便も痛み無く順調だ。

この日から入浴できるようになったので恐る恐るお風呂に入ってみると、リラックス効果なのか血流が良くなったからなのか、理由はわからないが入浴中は魔法のように痛みが消えるのが驚きだった。

経過1日目・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

2014年3月15日 術後1日目(通院日) 痛み:大 出血・浸出液:多量

肛門に力が入ると痛みが発生し、体の防御反応でこわばってさらに痛くなるという悪循環で目が覚める。しばらくこの目覚ましは続くことになる。

大人用おむつはまだ出血量が多いので引き着用。
術後帰り際に看護師さんが午前中は混むので午後一がお勧めとのこと。こういう情報は非常にありがたい。

まだ座って食べられない状態は続いているので、診察前の待ち時間が減るのはありがたい。
痛みの程度は術後よりマシという程度ではあるが、痛み止めが1錠で効くのでかなり落ち着いては来ているのかもしれない。

通院前に紙おむつは廃棄。2日間でかなり出血が認められた。

通院すると先生は患部を見て

「順調ですね。排便はありましたか?」
「いえ、まだ無いです。」
「今後は排便コントロールが非常に重要です。下痢も良くないし、堅いのも良くない。」
「私は1日出ないとそのまま貯まってしまうタイプなので、柔らかくなる薬はありますか?」
「出しておきます。あとキズを保護するために、ガーゼが貼ってありますが、無理に取らないで下さい。自然に剥がれたらそれはそれでかまいません。無理に取ると出血するかもしれません。」
「食べ物は繊維質を避けた方が良いとかありますか?」
「普段通りの食生活をして下さい。むしろ繊維質は便を軟らかくするので積極的に食べて下さい。次回は18日火曜日に通院して下さい。今日からシャワー、明日から入浴OKです。患部を暖めると痛みが和らぎます。」

以上の問診と投薬で終了。
歩きは麻酔のしびれ状態よりはマシだけど、普通の人の歩く半分くらいの速度くらい。

自宅に帰ると歩いて腸が動いたせいか、いきなり便意が襲ってきた。
正直、ものすごい怖いけど我慢するわけにも行かないので術後はじめての排便トライ。
意外と柔らかく、細めにツルンと出てくれたので痛みは無く、ウォッシュレットの水圧に痛さで飛び上がることも無かった。

術後・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

3月14日 オペが終わり、病院を出たのは11:30頃。まだ麻酔が効いていて足下はおぼつかないが、痛みは感じない。

自宅に帰ると安心感か、猛烈にお腹がすいてきた。ヨメがうどんを作ってくれるとのことで横になって待つとだんだん麻酔が切れ始め、痛みを感じ始める。10分も経つと我慢できない痛みから襲われ、とにかく早く胃に物を入れて痛み止めを飲みたい。

術後の薬は痛み止めにボルタレン25mgと胃の保護としてムコスタ錠、それと翌日からの抗生物質。術日当日は点滴で抗生剤を入れているので飲む必要は無いとのこと。

痛み止めは手術後のお昼に1錠、夕方2錠、寝る前2錠で翌日から1日3回1錠づつの指定。

とても座ることが出来ないので立ち食いでうどんを二口ほどすすり、直ぐに痛み止めを飲んで、残りのうどんを食べる。空腹を満たしていると多少気が紛れるのか、痛みが少し和らぐが食べ終わって横になっても猛烈に痛い。

痛みの種類は肛門内部と外部を超強力なクランプで挟み込まれているような痛み。

あまりの痛さに1錠じゃ足りないと思い、いきなり言いつけを破って1錠追加。ようやく効いてくると紛れるけど、痛みが完全に無くなるわけでは無い。先達たちがblogでしきりに痛みを訴えるのはこれか・・・とようやくわかった感じかな。

中綿入りのガーゼはあっという間に血みどろになるので、60~90分程度で交換。あとは横になってひたすら痛みとの格闘です。我慢して横になっていると少し寝られたようで、これは前日緊張で寝られず、寝不足だったのが功を奏したのかもしれない。

18時頃先生から連絡がありお小水が出たか?痛みはどうか?と聞かれ、あまりに痛いので3錠飲んでも良いか聞いたらそれはNGだった。翌日診察に来るようにとのこと。

この日は入浴・シャワーも当然ダメなので、早く布団に入って目を閉じた。

オペ・・・痔瘻根治手術(2014年3月中旬)

3月14日 いよいよ手術日当日が来てしまった。前日はやっぱり中々寝付くことが出来なかった。正直なところ、緊張している。だけどもう逃げることは出来ない。

8:30に病院に着き、先生と顔を合わせて「排便はありましたか?」の質問には「ありません。」「念のため浣腸した方が良いか調べてみましょう。台に乗って下さい」もう慣れたもので、診察台にのってお尻を出してくの字型になる。もう何回目だろう?

いつものようにグリス塗られて指を突っ込まれてぐりぐりされて、
「念のためしておきましょう。」
いらないと言われても、手術日当日に便意が来ることは絶対に避けたかったので浣腸はお願いするつもりだった。浣腸完了後はオペ台にうつぶせで寝かせられ、ハートレートモニタを付けて麻酔を待つ。

ちなみに補足として、排膿処置後は今日までほぼ毎日排膿が続いており、手で押し出さないと貯まって腫れてしまう日が続いていた。

仙骨麻酔は痛くないと聞くけど、どんな物なんだろうか。「じゃ、麻酔から始めましょう」と、尾てい骨周辺を確認するように入念にチェック。長い時間掛けて場所決めをした後に「針が入りますよー」と麻酔をしているようだけど、針が入っていく感覚も無くて、どれくらい深く刺さっているのか全くわからないし、痛みも無い。正直なところ、看護師さんの点滴の針入れの方がよっぽど痛かった。

針を刺している時間も結構長いが、痛みが無いので別に何とも感じない。当然予備麻酔は無しでほぼ無痛。麻酔が終わると効いてくるまで20分待機とのことで、深呼吸しながら心を落ち着かせる。ハートレートも15分を過ぎると緊張のせいか早くなる。

先生は他の診察に入ったらしく、結局麻酔してから30分後にオペ開始となった。

肛門鏡を入れてかなり広げているらしく、固定するためにネジをまわす「キリキリキリ」という音が耳に付く。うつぶせ状態で、手術台がかなりへの字型になっているので遮る物はないものの、何をしているかは見えず時計だけが見える状態。たまに看護師さんが顔をのぞき込んでチェックしている。

聞こえてくるのはワイヤを通すような音と、ゴロゴロとドリルの様な音、たまに焦げる肉のにおい。手前側の処置はほとんど感覚が無いものの、奥の方を処置していると痛くなりそうな感覚が少しあって怖い。

15分程度の処置で痔瘻の摘出完了の声がかかるが「一緒にいぼ痔も取っちゃいましょう」とのことで、今度はいぼ痔内痔核の摘出処置へ。かなり奥の方をいじられてる感覚があり、奥は触感があって怖いんですよ。(大事なことなので2回言います)

いぼ痔処置は7-8分程度で終わって「終わりましたよ。取った物を見ますか?」と言われて見てみることにした。

銀皿に乗った痔瘻は親指第一関節大くらいまでの砂肝ともハラミの塊とも言えるような見た目で、結構筋繊維も付いている感じ。少し離れても生臭いニオイが漂ってくる。いぼ痔の痔核はさかなのワタみたいな感じ。「これが痔瘻です。多分ガン化はしていませんが、一応検体に回します。1週間程度でわかります。」瘻管は切られているのか無かった。

軽く説明が終わった後に大人用おむつをはかされ、うつぶせからコロンと仰向けになりながらストレッチャーに移動。普段使わない第二診察室のベッドへ移動して麻酔が解けるのを待つ。先生に「あの痔瘻は普通に比べて大きいんですか?」と聞いてみると「少し大きめですが、一般的な大きさより少し大きいくらいなので安心して下さい。」とのこと。

1時間程度で立ってみると麻酔が抜け切れておらずふらつくので、90分待ってしびれは残るものの立てるレベルになったので、麻酔が切れて痛くなる前に病院を後にした。

しかし麻酔は偉大だな。この後の壮絶な痛みを全く感じさせないなんて。

2014年3月18日火曜日

説明・・・痔瘻根治手術(2014年3月上旬)

3月12日 手術の2日前に大腸内視鏡検査を行う。

朝8:30にクリニックへ行き、1Lの下剤と大量のお茶や水の水分補給の後に内視鏡検査となるが、プロテインがこびりついているのか中々綺麗にならず、2番目に飲み始めたのに検査は4番目となってしまった。(プロテインについてはこちらのblog参照)

初めての内視鏡検査のため下剤は2Lで飲みづらいと良く耳にしていたが、白ブドウジュース的な風味に少しとろみがある程度で飲みにくくは無い。どうやら病院側も2Lだと苦労する人が多いらしく、こちらの下剤に変えているとのこと。

ただなかなか腸が綺麗にならず、8:30から下剤を飲み始めて内視鏡検査を始めたのは13:30頃から。前日に軽い下剤を飲んでおくと楽なようだ。

前日20時までに食事を済ませて下さいって言われてたのに、スポーツクラブに行って22時頃にホエイプロテインなら良いだろと思って飲んだのが失敗だったか。(混合とかソイプロテインは消化が遅いので避けたつもりではあった)



なかなか腸が綺麗にならないので、空いている時間に手術の説明を受けた。

・手術はレイオープン法で行う。
・当日朝8:30に来院。
・特に食事制限は無いが、朝はスープ程度に。

後は同意書等の説明で、当初くりぬき法と言われていたが、急遽レイオープンと言われて少し面食らった。先生的には膿瘍部分を「くりぬく」というつもりで言っていたのかもしれない。確かにレイオープンも切り開いて膿瘍をくりぬくという表現で合っているな、というのは切除した箇所を見せられたときに感じた。

ここまで、手術のイメージがたとえがどんな病院サイトを見てもこんな参考画像で、全然イメージがついていなかったのだがここに来てようやく理解することが出来た。

この画像だと思いつかないけど、結局の所は肛門の出口から腸に向かってバサッと切り開き、肛門内部の膿瘍部分をごそっと切り抜くという手術なんだ、とようやく頭にイメージが出来るようになった。

他の部位と違うのは縫い合わせてしまうと排便が入り込んで炎症を起こしてしまうため、くっつかないで肉が自然に盛り上がってくるように縫うということか。

実はこの日も痔瘻手術の人がいて、麻酔が解けるまで第二診察室で横になっているのが丸見えで痛そうな表情をしていたのがとても気になっていたのだが、もう後は自分の手術を覚悟するだけ。


こんな説明を受けた後に内視鏡検査を受けると「クローン病ではありませんね。蠕動も良く出来てるし綺麗な腸ですよ。じゃあ明後日の手術ですね。」と言うことで病院を後にした。

決定・・・痔瘻根治手術(2014年2月下旬)

2月22日 通院先のクリニックへ、ヨメも手術のリスク等を詳しく知りたいとのことで付き添いで手術日確定の相談をしに行く。

・費用がいったいどれくらい掛かるのか?
・入院の手はずは?
・麻酔はどんな麻酔か?
・出血リスクは?
・痔瘻の種類は?

など。

費用は・・・大腸内視鏡検査が8000円前後、ポリープ切除する場合は別途。手術が35000-40000円程度。時間にして20分程度。

手術は・・・当院で行います。朝8:30に来てお昼前には帰れます。

麻酔は・・・仙骨麻酔でお尻全体に掛かる麻酔を使います。腰椎麻酔ではありません。

出血リスクは・・・この術式ならばまずありえません。

痔瘻の種類は・・・貴方の場合は低位筋間痔ろう複雑型の2型LCです。

入院は必須か?・・・必須ではありません。自宅療養を選ぶ方も中にはいらっしゃいます。ただ、一般的には1週間の入院です。


以上の説明を受け、3/12に内視鏡検査、3/14に手術を決断した。

痔瘻のタイプがさんざん「深い深い」と言われていたので、てっきり3型かと思い込んでいたが2型とのこと。

これまでに色々痔瘻摘出手術のblogを読んだけれど、「痛くない」という人はほとんどおらず、また医師・医者の説明を読んでも「痔瘻は手術以外に直す方法は無い。温存は100害(ガン化や奥への侵出)あって一利無し。術後の痛みは我慢するしか無い。

もう手術以外に道は無いと覚悟した上での決断だった。

相談・・・肛門周囲膿瘍(2014年2月上旬)

2月8日 4日の再発で手術する気持ちを固めて、当初通院した病院へ相談しに行き、再び腫れ上がって排膿処置を自分で行った旨を相談した。

既に切開しているので、そこから自然崩壊したのであろう、あまり的確なアドバイスは得られなかったが、自分で排膿出来るなら腫れ始める前に排膿するしか無い。後は手術の日程を決めて欲しいと言われ、仕事のこともあるので2月下旬か3月にでも手術をお願いしたい旨を伝えると、以下の手順が必要とのこと。

・血液検査
・大腸内視鏡検査
・手術

となる。血液検査はこのまま今日採血して帰ることにして、あとは内視鏡検査とオペの日取りを決まったら電話でもかまわないので連絡して欲しいとのこと。

内視鏡検査は難病であるクローン病と痔瘻の症状が多少似ているため、念のために行うとのこと。38歳になって一度も内視鏡検査を受けたことが無かったので、抵抗感なく受診することにした。

あとは手術については痛みは当然あるが、我慢していただくしか無い。当院の治療方針として、シートン法は行わず、病巣を直接切り取る方法を取る。入院は提携病院に1週間。

以上の説明となった。まず仕事を1週間休める日取りを確定しなければ。

再発・・・肛門周囲膿瘍(2014年2月上旬)

2月4日 午前中に排便を行ったところ、1月に感じたのと同じ痛みがあり、嫌な予感は的中してしまった。この日は雪の降る中、車で客先に行く途中だった。

排膿処置後は良くなった物の、再び腫れ始めておかしいな、と思っている矢先の出来事で「またか。しかもこんなに早く。」と感じたものだ。

処置後はそれほど腫れたり痛みは無かったものの排便後は猛烈に痛み始め、夕方事務所に戻り自席で痛みをこらえていたら、ふわっと急に楽になり自然崩壊。下着からズボンを通り越して椅子まで汚してしまう有様で、あまりの出来事に自分自身信じられない状況です。

トイレにこもり、自分で膿を押し出すとかなり楽になる。
もうこの段階で、手術やむなしと踏ん切りがついた。



処置・・・肛門周囲膿瘍(2014年1月下旬)

亀戸天神から帰宅したが我慢できる痛みでは無く、自宅周辺で一番近い専門医を探すことにした。もう我慢も限界を超えており、とにかく何でも良いので楽にして欲しい一心だった。

そうするとたまたま近所に開業したばかりの大腸肛門クリニックがあり、土日も診療している事がわかった。歩いて3分、すがる思いで通院する。

「じゃあ患部を見てみましょう。横になって下さい。」
診察台に横たわり、先生にお尻を向けてくの字型になる。

「じゃあちょっと痛いですよ。」
軟膏?をぐりぐりと塗られて痛いなんて言う騒ぎじゃ無い。「ぐぐぐ!」と声が出てしまうくらいに痛い。肛門鏡を入れられ、直ぐに病状判明。

「あー、化膿してますね。これは肛門周囲膿瘍と言って、切開して膿を出さないと痛みは良くなりません。奥の方はだいぶ堅くなってますが、以前にこうなったことはありますか?」

「20年くらい前に一度なった様な記憶があるのですが、処置はしていません。」

「そうですか、この堅さだと何度かなってるはずですが・・・。じゃあ今から切開します。痛いですよ。我慢して下さい。まず麻酔をしますよ。」

そしてすぐに麻酔を肛門内部に3本くらいされた覚えがあるけど、あまりの激痛に詳しく覚えていません。

「麻酔は終わりました。膿を出していきますね」

この膿だし作業が地獄の所業で、人間生きていてこれより痛い思いはあるのか?という位に最悪な痛みを伴う作業。膿を出すのは例えばニキビをつぶすのと同じで、出口を作って押し出す。

今回は切開して強制的に出口を作り、そこからとにかく膿を押し出します。切開が痛かった記憶は無いんですが、とにかく押し出し作業が地獄の苦しみ。中々出ないらしく、何度もトライされて

「先生、それ痛いです!」「ううう!」「あぁっ!痛い!」

これを聞いていた待合室の子供は震え上がったに違いないと、今でも確信できる。

「やっと膿が出ました。これで処置は終わりです。」
注射器に入った膿を見せられて終了。これしか出てないのか・・・。

自分自身、膿みやすい体質で、膿むと大きく晴れ上がって排出されないのがわかっているので、これだけじゃ再発するのでは・・・。と思いつつ処置終了。

「だいぶ楽になったでしょ?」

確かにまともに座ることも出来ず、いすから半分お尻を出して座っていたような状況が普通に座れるようになったことは驚き。

「じゃあ説明しますね。肛門周囲膿瘍は、肛門と腸の間にある肛門陰窩(いんか)というくぼみがあります。下痢状便が続くとここに便が入り込み、菌が炎症を起こします。これが肛門周囲膿瘍の原因です。下痢が続いたということはありますか?」

「はい。確かにこのところ軟便が続いていました。」

「たぶんそのせいですね。この肛門周囲膿瘍は困ったことに、膿を出すだけじゃ良くなりません。膿が溜まっていた袋が痔瘻(じろう)というものに変わります。この痔瘻は手術しないと100%治りません。手術しないとまた膿が溜まって同じ処置をする必要がありますし、どんどん奥に入り込んでいき、奥に入り込むと手術が難しくなります。場合によってはガン化しますので、早い段階で手術をお勧めします。」

正直、これだけ痛い処置をした後に手術をと言われても実感が湧きません。
え、まだ痛いことしなければいけないの?という印象しかないんですよね。

「とりあえずこれから少し良くなっていきます。ただ治ったわけでは無いので、手術するなら早めがお勧めです。」

やたら切りたがるので、少し不信感を持ちつつもいったん診察終了。

「八千数百円です。」
「すいません、そんなに掛かると思っていなかったので手持ちが3000円しかありません・・・。」
「それじゃ、後日持ってきて下さいね-」

あ、確かに歩いても痛くない。


進行・・・肛門周囲膿瘍(2014年1月下旬)

前回の痛みを感じた2014年1月16日からちょうど1週間経過した1月23日、再び堅めの排便後に酷い痛みを感じます。

「この痛さは前回の比じゃ無い。切れた痛みなのか?」

一週間前の痛みはだいぶ軽くなってきていたので、良くなってきていると勘違いしていた中での再発。(正確には治っていないので再発では無い)

夜には腫れも急激に進み、肛門周辺がぷっくりとふくれあがっているのがわかります。何をするにしても焼け付くような痛みが伴い、歩くことさえ苦痛な状況。寝ることさえ苦痛と感じる。

「この得体の知れない痛みはなんなんだ?」

楽しみにしていた1月25日の亀戸天神の鷽替神事も、ただただ痛いのを我慢するだけ。途中、ボラギノール軟膏を購入して使ってみるが全く効果は無く、午後から予定していた新井薬師への移動を断念して家に帰ることにした。

発症・・・肛門周囲膿瘍(2014年1月中旬)

忘れもしない1月16日の勤務中昼下がり、いつもと変わりない便意とともに排便を行っている中、普段より堅めの排便に悪戦苦闘しながら排出が終わった後に違和感を感じました。

「普段には無いキリキリとした痛みが残る」

これが症状の第一歩で、まだ腫れたりはしていないため何の痛みかわからない、そんな状況。ところがこの後からしびれを通り越して焼け付くような痛みが始まり、徐々に腫れて行くことになります。

ところが1週間ほど経つと痛みも和らいできたので、快方に向かっているのかな?なんて期待感も持ちつつ、ただ、見えない場所のためまさか化膿しているなんて思いも寄らない状況でした。

この段階では市販薬も使っていないし、通院もしていません。

2014年3月17日月曜日

プロローグ

このBlogは、肛門周囲膿瘍という恐ろしい病気と向き合わなければならない方のため、僕が受けた治療と療養を綴っていきます。

いろいろなblogを見ると、「とにかく痛い!」という記事しか無く、情報があまりに偏っていたので「痛くない方法は無いものか?」と探しつつも、どんな手術なのかイマイチよくわからず、医者の方の資料を見ると○の内側にグニャグニャっと肛門の絵を描いた物しか見せられず、具体的にどんな手術なのかよくわかりません。

そんな方々のために、実際に体験した事をありのままにお伝えするべく、今まで肛門を切り開いてきた先達の方々の情報を交えつつ、そしてそれに続く後進の方々の参考になればと思います。

肛門周囲膿瘍は本当に恐ろしい病気です。
かといって放っておくことも出来ない病気なので、予防できるところは予防しつつ、掛かってしまったら覚悟を固めるためにこのblogを読んでいただきたいと思います。

なお私の治療に関しては
・肛門後方部の痔瘻
・仙骨麻酔
・切開解放術(レイオープン法)
・日帰り手術
・自宅療養
この辺がこのblogのキーワードになりますので、同じような症状の方には参考になるかもしれません。