2014年3月18日火曜日

処置・・・肛門周囲膿瘍(2014年1月下旬)

亀戸天神から帰宅したが我慢できる痛みでは無く、自宅周辺で一番近い専門医を探すことにした。もう我慢も限界を超えており、とにかく何でも良いので楽にして欲しい一心だった。

そうするとたまたま近所に開業したばかりの大腸肛門クリニックがあり、土日も診療している事がわかった。歩いて3分、すがる思いで通院する。

「じゃあ患部を見てみましょう。横になって下さい。」
診察台に横たわり、先生にお尻を向けてくの字型になる。

「じゃあちょっと痛いですよ。」
軟膏?をぐりぐりと塗られて痛いなんて言う騒ぎじゃ無い。「ぐぐぐ!」と声が出てしまうくらいに痛い。肛門鏡を入れられ、直ぐに病状判明。

「あー、化膿してますね。これは肛門周囲膿瘍と言って、切開して膿を出さないと痛みは良くなりません。奥の方はだいぶ堅くなってますが、以前にこうなったことはありますか?」

「20年くらい前に一度なった様な記憶があるのですが、処置はしていません。」

「そうですか、この堅さだと何度かなってるはずですが・・・。じゃあ今から切開します。痛いですよ。我慢して下さい。まず麻酔をしますよ。」

そしてすぐに麻酔を肛門内部に3本くらいされた覚えがあるけど、あまりの激痛に詳しく覚えていません。

「麻酔は終わりました。膿を出していきますね」

この膿だし作業が地獄の所業で、人間生きていてこれより痛い思いはあるのか?という位に最悪な痛みを伴う作業。膿を出すのは例えばニキビをつぶすのと同じで、出口を作って押し出す。

今回は切開して強制的に出口を作り、そこからとにかく膿を押し出します。切開が痛かった記憶は無いんですが、とにかく押し出し作業が地獄の苦しみ。中々出ないらしく、何度もトライされて

「先生、それ痛いです!」「ううう!」「あぁっ!痛い!」

これを聞いていた待合室の子供は震え上がったに違いないと、今でも確信できる。

「やっと膿が出ました。これで処置は終わりです。」
注射器に入った膿を見せられて終了。これしか出てないのか・・・。

自分自身、膿みやすい体質で、膿むと大きく晴れ上がって排出されないのがわかっているので、これだけじゃ再発するのでは・・・。と思いつつ処置終了。

「だいぶ楽になったでしょ?」

確かにまともに座ることも出来ず、いすから半分お尻を出して座っていたような状況が普通に座れるようになったことは驚き。

「じゃあ説明しますね。肛門周囲膿瘍は、肛門と腸の間にある肛門陰窩(いんか)というくぼみがあります。下痢状便が続くとここに便が入り込み、菌が炎症を起こします。これが肛門周囲膿瘍の原因です。下痢が続いたということはありますか?」

「はい。確かにこのところ軟便が続いていました。」

「たぶんそのせいですね。この肛門周囲膿瘍は困ったことに、膿を出すだけじゃ良くなりません。膿が溜まっていた袋が痔瘻(じろう)というものに変わります。この痔瘻は手術しないと100%治りません。手術しないとまた膿が溜まって同じ処置をする必要がありますし、どんどん奥に入り込んでいき、奥に入り込むと手術が難しくなります。場合によってはガン化しますので、早い段階で手術をお勧めします。」

正直、これだけ痛い処置をした後に手術をと言われても実感が湧きません。
え、まだ痛いことしなければいけないの?という印象しかないんですよね。

「とりあえずこれから少し良くなっていきます。ただ治ったわけでは無いので、手術するなら早めがお勧めです。」

やたら切りたがるので、少し不信感を持ちつつもいったん診察終了。

「八千数百円です。」
「すいません、そんなに掛かると思っていなかったので手持ちが3000円しかありません・・・。」
「それじゃ、後日持ってきて下さいね-」

あ、確かに歩いても痛くない。


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